中根楽 × 雨晴「Autumn's dawn」



滋賀県東近江で作陶する
「陶芸家」中根楽さんの雨晴での初個展を開催いたします。

いまや世界中から注目を集める陶芸家の一人となった楽さん。

シグネチャーともいうべき「罅」の表現は奥行きを増し、
「炭化」や「銀彩」からは陶芸家として次のステージに
歩みを進めようとする強い意志を感じます。

秋のはじめに楽さんのうつわをとりいれて、
あたたかで心地よい時間をお過ごし頂ければ幸いです。

みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

会期:2024年9月13日(金)-9月23日(月・祝)
※会期中の休業日 毎週水曜日
営業時間:13:00~18:00

◇場所

雨晴/AMAHARE @amahare_shirokanedai
東京都港区白金台5-5-2
03-3280-0766
info@amahare.jp

◇来店予約

本展はご予約不要となりますのでご都合のよい時間に是非お越しください。

◇作家在廊予定日

9月13日(金)

◇オンライン販売について

オンラインショップでの販売については未定です。
詳細が決まりましたらSNSやメルマガでお知らせいたします。

 

Photo / Eri Masuda
Text / Kenichi Kaneko(AMAHARE)

 

Objet

中根楽さんを知ったのは造形作品がきっかけでした。

どうしてもどうしても実物を拝見したくて
京都から車で向かったのは楽さんのアトリエがある滋賀県東近江。

街道から続く林道を抜けると目の前に広がる桃源郷のような空間。
そこに佇むのが楽さんのアトリエです。

建物の先に見えるのは大きな川と岩壁が織りなす雄大な景色。

「時を経て自然が生み出した造形からインスピレーションを受けている」と教えてくれた楽さん。

それが色濃く反映されている楽さんのオブジェを眺めていると
あの時、楽さんと一緒に見た美しい自然の情景が思い起こされるのです。

 

Signature

アトリエに併設されたギャラリーに並ぶ作品から
楽さんが様々な表現に挑んでいることが伺えました。

一際目をひいたのがこちらの「罅化粧」。

完成形を模索している様子が作品からも楽さんの言葉からも伝わってきましたが
その佇まいからキラリと光るものを感じました。

その後、雨晴に届いた楽さんの罅化粧の作品を店頭に並べると
沢山のお客様に「こちらの作品はどなたのものですか?」とお声がけ頂きました。

若干27歳(今は29歳)にしてこの重厚感のある表現ができる作家はなかなかいないだろうなあと
肌で感じましたがそれに共感してくださる方が続々と現れたことに喜びを感じたのです。

 

 Styling

そんな楽さんが本展に向けて新たに制作してくださったのが「赤錆釉」と「罅硫化銀彩」の作品。

釉薬違いの徳利と猪口の組み合わせがなんとも素敵です。

そろそろ「ひやおろし」の登場が待ち遠しくなるこの時季にぴったりの酒器のラインナップです。

 

Profundity

以前より取り組んでいる「炭化」も更に奥行きが増しているように感じています。

白と黒の強弱の違いが個性を生み
いくつかを組み合わせて使いたいと思わせてくれる「熔化化粧炭化」。

一見地味ですが、こういったうつわこそ食材の彩がよく映えてご飯の時間が愉しく
美味しく感じられるのですよね。

自分も家で使っているので本当にそう思います。

 

Aesthetic

技術の高さは折り紙付きの楽さんのポット。
佇まいの美しさと機能のバランスがとてもよい作品です。

造形作品に力をいれている楽さんだけあって、
飾っておくだけで空間の空気が変わります。

お好みのお茶をこちらのポットでどうぞお召し上がりください。

 

Bloodline

やっぱり罅が好き。

見比べると罅の出方が異なるのでついついどれにしようかと悩んでしまいますね。

楽さんのうつわは使い手のことをよく考えて制作されているので使いやすいのも魅力的。

これはきっと長年陶芸作家として活動されているお父様の影響が大きいのではないかなと思っています。

使い心地のよさと美しい佇まいをあわせもつ中根楽さんの作品にどうぞご期待ください。

では、みなさまのご来店をお待ち申し上げております!!