木漆工とけし
作り手 / 渡慶次弘幸、愛 素材 / 沖縄の木、漆 地域 / 沖縄県名護
「漆器を日常使いしてほしい」という思いを込め、
センダンやデイゴ、クスノキといった沖縄の木を用いて漆器づくりを行っています。
塗り重ねを行い木目の風合いをいかしたお椀、漆に錫を混ぜて鈍い光沢を出したお重など、
使い続けることで艶が増し、しっとりとした質感へと変化するうつわの表情を愉しめるのも情趣を感じます。
以前、沖縄では女の子が生まれると庭にセンダンの木を植え、
その子が嫁ぐ際にその木を使った箪笥を嫁入り道具にするという風習があったそうです。
沖縄の人にとって親しみ深い木は、
私たちのくらしに一番大切なことを語りかけてくれるのかもしれません。
作り手のお仕事の現場を訪ねて、ものづくりの生産背景を知る。
作り手自身の暮らし方や道具の使い方を知ることで、心地よいくらしのヒントを得る。
くらしをつくる人 Vol.5
木漆工とけし 渡慶次 弘幸さん、愛さん
[ プロフィール▼ ]
渡慶次 弘幸(とけし ひろゆき)
- 1980年
- 沖縄県出身
- 2001年
- 沖縄県工芸指導所 木工課卒業
- 2003年
- 石川県輪島市にて桐本木工所に弟子入り
- 2007年
- 年季明け
- 2010年
- 桐本木工所退社
沖縄にて独立
渡慶次 愛(とけし あい)
- 1979年
- 沖縄県出身
- 2002年
- 沖縄県工芸指導所 漆課卒業
- 2003年
- 石川県輪島市にて福田敏雄氏に師事
- 2007年
- 年季明け
福田敏雄氏、赤木明登氏の両工房にて勤める
- 2009年
- 両工房とも退社
- 2010年
- 沖縄にて独立