中里花子 × 雨晴「花と雨」
しとしとと降りそそぐ雨が心地よいこの時季に
中里花子さんの雨晴での初個展を開催いたします。
コンセプトは「花と雨」
雨の中で咲き誇る花は水を湛えてより美しく輝きます。
「雨」を意識しながら、花子さんが制作してくださった作品と共に
心地よい空間をしつらえて皆様のご来店をお待ち申し上げております。
◇作家在廊について
この情勢を踏まえまして
中里さんの在廊は控えさせて頂きます。
◇オンライン販売について
会期終了後にオンラインショップに掲載いたします。
◇場所
雨晴/AMAHARE @amahare
東京都港区白金台5-5-2
03-3280-0766
info@amahare.jp
◇会期
6月11日(金)-6月20日(日)
※白金台雨晴は会期中も木、金、土、日営業です。
中里花子さん
唐津とメイン州に工房を構え、2拠点で作陶に励む中里花子さん。
唐津焼の技術と独自の感性から生まれる作品は無国籍な匂いが漂うモダンなデザインが特徴です。
花子さんと初めてお会いしたのは、3年程前のことでしょうか。
大の唐津好きの私は、仕事と称して頻繁に唐津に足を運んでいるのですが、
是非一度お目にかかりたいと思っていた方がいました。
今回展覧会を開催して頂くことになった中里花子さんです。
何度かアトリエに伺いたいなと思うタイミングがあったのですが
唐津とアメリカを行き来されていると風の噂で聞き、
きっとお忙しい方なのだろうなあと想像し何となく二の足を踏んでいました。
ブルージーンズ
久しぶりに唐津行きが決まったある日のこと、
意を決して花子さんのアトリエ “monohanako” に電話をかけてみることに。
何度かお電話したのですがちょうど定休日だったようで繋がらず、、、
今回もお会いするのは難しいかなあと思いながら唐津へと向かいます。
少しゆとりのある旅程だったこともあり、唐津市内のギャラリーさんを見たいなと思い
「草伝社(そうでんしゃ)」さんにお邪魔しました。
目に留まったのがブルージーンズと名がついた花子さんのうつわ。
その名の通りデニムのような表情をもつニュアンスのあるブルーに一目ぼれして、即購入!
「やっぱりお会いしたい!」
その衝動が抑えきれず、ダメ元で一路monohanakoに向かったのでした。
monohanako
その日はちょうどアトリエに併設されているギャラリーのオープン日だったようで、
次々とお客様がお見えになったり、花子さんは取材対応中だったりとお忙しいご様子でした。
ギャラリーに入ると笑顔で迎えてくださったのが花子さんのパートナーのプレイリ―さん。
突然の訪問にも関わらず温かく対応してくださいました。
無国籍な雰囲気が漂うモダンなうつわやオブジェ。
ギャラリーのロケーション。リズミカルに流れる音楽。
ちらりと見えるモダンなアトリエ。
庭をのんきに散歩する看板ネコちゃん。
そして花子さんのおおらかで明るい雰囲気。
その全てが纏う心地よい空気にすっかりと魅了されてしまった私。
失礼ながらその場で雨晴でのお取り扱いのご相談をすると快く引き受けてくださいました。
本当に感謝です。
レインドロップ
花子さんとの出逢いから3年が経ち、ついに雨晴で個展を開催して頂くことになりました。
6月は「雨」の名がつく、雨晴にとって大切な梅雨の時季。
花子さんに、「"雨"を意識した作品をご紹介できたら」とご相談したところ、
流石、花子さん。
金子の無茶ぶりにきちんと応えてくださいました。
こちらの作品は定番の「アーモンドボウル」。
花子さんがレインドロップに見立てて出品してくださいました。
雨傘
グレイッシュな曇り空の下、思い思いの色で花開く傘を連想させる「ハニカム皿」
白、ダークブルー、青磁。
色違いのうつわをバラバラと組み合わせてスタイリングしていただきたい作品です。
水紋
花子さんの「平皿」
とっても使い易く、どんなお料理も受け止めてくれる包容力のあるうつわ。
重ねて使うと水紋のような表情に。
この写真を撮影した時は白金台の空や木々がうつわに映りこんでいました。
花とうつわ
ダークブルーと黒のコントラストがモダンな印象の花子さんの花器に
山に自生していたという枝物を生けてみました。
唐津という素晴らしい自然環境の中で生まれた作品には野趣あふれた草花もよくあいます。
花と雨
今回の展覧会のコンセプト「花と雨」
「花」は花子さんの花。
そして、この時季に咲く美しい花をさしています。
「雨」は雨晴の雨。
そして、この時季に降り注ぐ心地よい雨をさしています。
中里花子さんの作品を雨晴の空間でご覧いただく初めての展覧会。
雨の日も心地よく感じて頂けるような空間をしつらえて
花子さんのうつわと共に皆様のご来店をお待ち申し上げております。
Photo by Yuka Yanazume